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『かわ』 加古里子 (福音館書店)

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『かわ』 加古里子 (福音館書店)

児童書バイヤー:井澤のおすすめ



かこさとしさんは、本当にたくさんの絵本を私たちに残してくれました。

私のかこさとしさんの絵本で一番思い出がある絵本がこの『かわ』です。
私は静岡市の郊外に住んでいましたので、窓を開ければ川が見え、川の流れの音も聞こえるくらいでした。
道路は川に沿っているので、幼い頃から出かけるときはいつも車の窓から川の色や石の大きさが変化していくのをずっと見ていました。
まさに私は、この絵本の世界を体験しており、これは地方出身者の自慢の1冊だと思っています(笑)

ページをめくっても川の流れはつながっていますので、後に『絵巻じたてひろがるえほん かわ』として、折りたたまれたページを広げると約7メートルにもなる絵本も発売されています。
最終ページには、かこさんが描き足したところもありますので、ぜひこちらもご覧いただきたいです。

きっとみなさんにも、かこさとしさんの絵本にそれぞれの思い出があると思います。
もう一度、書店で手にとってみてはいかがでしょうか?