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『緑衣の女』 アーナルデュル・インドリダソン (東京創元社)

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店員のオススメ

本沢合店

『緑衣の女』 アーナルデュル・インドリダソン (東京創元社)

本沢合店・店長:細川のおすすめ



作品の舞台がアイスランド=北欧=日があまり当たらないというイメージもあり、
内容が暗い…登場人物も暗い…とにかく全体的に暗いです。
ずっとモノトーン色で進んでいくイメージです。

冒頭、幼い子供がしゃぶっていた“何か”が人の骨だということが判明し、埋められていた
死体が見つかるところから話が始まります。
冒頭からして、このようになかなか衝撃的なのですが、夫婦間の凄惨なDV描写に、
家族の不協和。

全てが救いが無いような状態で進んでいきますが、物語がテンポ良く進んでいくため、
続きが早く読みたくなること間違いなしです。

著者は前作「湿地」でも有名なインドリダソン。
日本での北欧ミステリーブームの先駆けとも言える存在です。

骨の正体が誰なのかが分かる最終場面において、読者も救われた気持ちになるのではない
でしょうか?