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『キングダム』 新野剛志 (幻冬舎)

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『キングダム』 新野剛志 (幻冬舎)

営業本部:野尻のおすすめ





40歳を過ぎた頃から、完全に徹夜ができなくなった。
そして、普段から早起きの習慣がついているせいか、お休みの日も遅くまで眠れず、普段どおりに起きてしまう。
したがって、どんなに面白い本がやって来ようと、翌日がお休みなので夜更かししてもよかろうと、日付が変わった頃にはどうせ明日も早起きしちゃうから「続きは明日!」となるのである。


しかし、この「キングダム」。
人生2回目の徹夜本になりました。
読んだのは親本発売の頃なので、今より3歳も若かったからできたのかもしれないが、徹夜で読んだ。
いや、結果的に徹夜になってしまった、というのが正しい。
(ちなみに人生初の徹夜本は、馳星周さんの「不夜城」)


読者を選ぶ作品かもしれないが、馳星周やジェームズ・エルロイなどに一時期ハマった私には面白かった。。。
月並みな表現だが、本当にページを捲る手が止まらなくなった。だから徹夜なのだ。



突然だけど、たまには書店人らしく、POPのような体裁でおすすめを書いてみました。

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半端者だらけの半グレの中で、一人半端ない主人公・真嶋のヒリヒリとした生き様が強烈。
考えて、考えて、考えまくって、裏をかき、先回りをして、罠を張り巡らせる。
全ては、何も奪われないために。
そして、やくざから東京を奪うために。
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あの「あぽやん」と同じ作家さんが書いた作品とは思えない小説だが、この「キングダム」
続編の「ヘブン」が10月終わり頃に刊行予定だそうです。
そちらも大変楽しみ。まずは、文庫化されたばかりのこの「キングダム」を読んでみてください。