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『天女かあさん 』 ペク・ヒナ 長谷川義史 (ブロンズ新社)

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バイヤー(児童書)

『天女かあさん 』 ペク・ヒナ 長谷川義史 (ブロンズ新社)

児童書バイヤー:井澤のおすすめ



とんでもない雨の日、学校から息子のホホが発熱し早退したと連絡があった。仕事で帰れないお母さんは、誰かにホホのことを看てもらおうとあちこちに電話する。そして、つながったのは、関西弁を話すへんてこな顔をした天女だった・・・。

韓国で人気のペク・ヒナさんの絵本には、『天女銭湯』という前作があります。はじめは、へんてこな顔に慣れない方もいるかもしれませんが、天女の包み込むような優しさがわかると、だんだんと心に染みこんでいき、最後には魅了されてしまうことでしょう。
私はこの現象を「魔法にかかった!」と表現しています。

初めて天女絵本を読んだとき、ストーリーはもちろん、絵本の中に出てくる人形のファッションや小物、インテリアやファブリックなど細かいところまでこだわって制作されているこの絵本の世界にすっかり惹かれてしまいました。
韓国には続編があると聞いていた私は、この新作『天女かあさん』にようやく出会え、その時ばかりは、仕事を忘れ、この絵本のいちばん最初のお客さまに私がなっていました。

子供らしい発想の数々と、大人だからわかるホホやお母さんの感情、そして天女が話す長谷川義史さんが訳した関西弁。
天女の関西弁がより微笑ましい世界を引き立たせているようにも感じます。
この気持ちはきっとお客さまにも伝わると思い、この絵本を紹介させていただきました。
子どものための絵本を選んでいたのに、ママが魔法にかかってしまうかもしれません。