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『レーエンデ国物語』 多崎礼 (講談社)

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『レーエンデ国物語』 多崎礼 (講談社)

ららぽーと沼津店・副店長:柴田のおすすめ


 

これまで私は、たくさんの物語の世界を楽しんできました。
中でも、ファンタジー小説は大好きなのですが、
 
今、1番大好きなのはこの作品です。
 
 
舞台は、
ある広大な帝国の領内にありながら、
いずれの州にも属さない、美しくも呪われた地、
 
「レーエンデ」
 
幻想的でありながら、不思議と現実感のある世界描写が秀逸で、
空を舞う泡虫や、古代樹の森を思い浮かべながら、読み進めていると、
あっという間に物語の世界に心をもっていかれました。
 
あぁ、自分も実際にこの目で見てみたい・・・。
 
 
そんな、レーエンデの地へ、
帝国1州の首長の実弟である英雄ヘクトルと、
その娘、ユリアが旅をするところから始まります。
 
美しいレーエンデに魅了され、森の民とともに暮らし始めるユリアが、
ある予言書が引き起こした争乱に巻き込まれていくのですが、
 
内容についてあれこれと書くことは、楽しみを奪ってしまうようで、
本の紹介とはなんと難しいものなのだろうと悩ましいです。
 
 
 
ふと書店に足を運び、
美しい装丁のこの本に少しでも目を奪われた貴方には、
きっと幸せな読書体験が待っているはずです。
 
もし購入を迷っている方がいましたら、
「レーエンデ国物語 公式ガイドブック レーエンデの歩き方」
という本も出ておりますので、パラパラっとページをめくってみてください。
ファンタジー好きに深々と刺さります。
 
気になってくださった方は是非お試しください。
もう逃れられませんよ。