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『ホタルの嫁入り 第一巻』 橘オレコ  (小学館)

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三方原店

『ホタルの嫁入り 第一巻』 橘オレコ  (小学館)

三方原店:一瀬のおすすめ



明治時代。生まれつき病弱だが、ちまたでは美しいと噂のヒロイン紗都子。
高貴な一族に生まれそんな娘をずっと育ててくれた父親に恩返しとして、
自身がしっかりした家柄の方と結婚し幸せな姿を見せることが本望。
しかし、一家には好ましく思わない者も。そんな者たちの陰謀により遊女たちの島に攫われてしまう。
そこに紗都子を殺害するために派遣された殺し屋・進平。
“父親に恩返しすることだけが生きる意味”である紗都子にとっては
ここで死ぬわけにはいかないと放たれた一言が「私たち結婚しましょう」。



ここから始まる危険な恋愛ストーリー。

徐々に二人の仲が深まる一方、父の恩返しのために生きる紗都子にとってはとても苦しい。
そんな中進平がホタルを捕まえてきて紗都子のいる室内に放ちます。
読み手としてはとても綺麗で感動的なのに、
ホタルを紗都子自身と重ねてしまい少し哀しい気持ちになります。

 

父親に安心してほしい、報いたい、感謝、命が短いことからの焦り。
しかし進平の歪んだ愛がきっかけにより壊されていく壁、二人の仲。
漫画1巻の最初の数ページの描写を思い返すとどうなってしまうのか、、、。
哀しい未来なのかそれとも、、、。