年末年始、福音館書店の『おせち』という絵本が大人気でした。
購入されるお客様の中に、
「お正月にどうしておせちを食べるのか、子どもたちに教えたい」と
仰る方が多く、日本の食文化を伝え、大事にしていきたいと考えている方は
私が思っている以上に多いということに気づきました。
同時期、出版社さんから同じテーマの絵本があると紹介され、
改めて手に取ってみたのが本書です。
お正月から始まる一年間の行事とそこで食べられている「ごちそう」が、
たくさんの絵とわかりやすい文章で紹介されていて、
ごちそうの図鑑といってもよい充実した内容です。
季節ごとのごちそうのオンパレードに、美味しいものに目が無い私は、
眺めているだけでわくわくします。
初午には絶対いなり寿司を食べよう!ひな祭りにはちらし寿司をつくってみるか!と
料理する楽しみも湧いてきます。
お子様と一緒にこの絵本を眺めながら、
次の行事にはこのごちそうを食べてみよう、と計画するのも楽しそうです。
日本の食文化を家族で楽しむきっかけになり、行事の由来を知ることもできる。
なにより、行事の日にごちそうを食べるのは、自分や家族の幸せや健康を願うことだと教えてくれる、
一年を通して何度も読み返したくなる1冊です。
