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『小説王』 早見和真 (小学館)

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『小説王』 早見和真 (小学館)

営業本部:野尻のおすすめ

  

大好きな作家、早見和真さんの『小説王』。
4月22日スタートで、現在毎週月曜日の24:25~ドラマが放送されている。
ずっと応援してきたので、ドラマ化が決定したときは猛烈に嬉しかった。

この『小説王』には個人的にも大きな思い入れがある。
なぜなら、親本の帯に大きくコメントが掲載されたのだ。
発売前にプルーフを読み、そのあまりの面白さとその熱さに侵されて、暑苦しいコメントを出版社へ送った。その後出版社からコメントを使用したいと連絡が来たので、「少しでもお役に立てるのであれば喜んで」と返事をした。そして「小説王」発売日に実物を見てびっくり。なんと帯の全面に大きくコメントが使用されていたのだ。(右の写真中央が親本です。小学館小説丸サイトより)



18年ほど前、私はコンピューターのメーカーに勤めていた。
なかなか仕事が性に合わなく、その頃は毎日仕事の帰りに本屋に立ち寄ってその日に読む本を選ぶことだけが楽しみだった。そんなとき、1冊の小説に出会って「この本を多くの人に知ってもらうために自分は本屋になる必要がある」、と勝手に使命感に駆られ、気がついたら書店員になっていた。性に合わない仕事に翻弄され、悶々とした日々を過ごしていた私は、「かつて1冊の本に救われて書店員になった」のです。
そうして書店員になってから、実際にその本を地方の郊外店で3年間で500冊以上販売をし、多くの人の手に届けることが出来た。


さて、
この『小説王』は、猛烈に熱く、希望に満ち溢れた小説だ。
かつての私が1冊の小説に救われて人生が変わったように、今でもきっとどこかで何かに苦しんでいる人が1冊の物語に救われる、なんてことは必ずあるはずだ。

そんな人たちのためにも、私は良いと思う小説を迷いなく売り続けたい。
その気持を強く後押しをしてくれたこの『小説王』を、今も私はシンプルに熱く売りたい。
そう思っています。
この『小説王』こそが、誰かを心を救う1冊になるかもしれません。

一人でも多くの人の手に届けたい小説です。