人間的成長なくして競技者としての成長なし。
当時無名だった長野・佐久長聖高校を駅伝日本一に導き、その後就任した東海大学では今年の箱根駅伝で初優勝を果たしました。
この本は「悲願」「奮闘」「再起」「挑戦」「世界」の5章で構成され、両角監督の指導理念が分かる内容となっています。
著者がどういった経緯で佐久長聖の監督になり今に至るのか、佐久長聖の卒業生に東海大進学者が多かったこと、また社会人では日清食品に進む経緯がわかり陸上経験者としては
西出コーチとの繋がり、父兄との（なぜ、うちの子は早大ではないのですか？とか）裏の事情が分かりおもしろかったです。
教え子には静岡県出身の佐藤悠基選手、高校駅伝初優勝メンバーの村澤明伸選手、マラソン日本記録保持者の大迫傑選手などそうそうたるメンバーがいます。
この3名は先月行われたMGCを走っています。
その他にも個性的な上野裕一郎選手に佐藤清治選手、高見澤勝選手を指導してきました。
東海、青山、東洋に注目し今月末の箱根駅伝予選会も気になるところです。果たして我が母校は出場できるのか…
出雲駅伝からはじまる今年の駅伝シーズンを前に、駅伝が好きという方にお薦めです。