著者の岩木一麻さんは、農学部出身で国立がん研究センターと放射線医学総合研究所でがん研究に携わったあと医療系の出版社に勤務しながらの執筆という、かなり変り種の経歴です。
デビュー作の「がん消滅の罠」で一躍脚光を浴びた著者ですが、その専門知識を大いに活かしたストーリーは、他の著者では思いつかない展開が待ち受けています。
遺伝子操作による致死率の高いウイルスがもしテロに使われたら・・・、
こんな恐ろしい筋書きがゼロではない世の中です。
この小説の様なことが起こらない事を願うばかりです。
今後も大注目の岩木一麻さんですが、個人的には執筆活動に専念して年に5~6冊ほどの,小説を刊行してほしいと思っています。