
物凄く刺激的なタイトルだ。
売上至上主義の中、異彩を放つビジネス書が売れている。
著者の中村朱美さんは京都の定食屋「佰食屋」を経営している。
テレビでも何度か紹介されているのでご存知の方をいらっしゃるだろう。
営業わずか3時間半・どれだけ売れても100食限定・飲食店でも残業ゼロ
飲食業界の常識を覆した営業方針で成功を収めた著者の経営書だ。
人口減少社会・働き方改革。
ここ数年何度もこの言葉を耳にする機会が増えた。
平成も終わり、人の価値観はどんどんと変化しているのを感じる。
モノ消費からコト消費へと時代が移り変わる中で
人々が求める「豊かさ」とはどんなものになるのだろうか。
とある研究所の発表で、ダウンサイジングする時代へと突入する日本社会を
受け入れた戦略が懸命な選択肢などという記事を目にしたこともある。
人々の価値観が多様化していく現代において、
「佰食屋」の成功例は決して他人事ではないなと感じた。
皆さんも一度、売上至上主義を忘れて本書を開いてみてはいかがだろうか。
もしかしたらイノベーションはそんな瞬間に生まれるかもしれない。