『BLUE GIANT EXPLORER 1』
ねぇ、こんなにしびれる音楽漫画ってある?
BLUE GIANT1巻の頃からずっと熱い想いを共有し、ダイの成長を見てきたが、ついに仙台から東京、ヨーロパを経てジャズの本場アメリカにたどり着いた。
ただそこは、ジャズの本場ニューヨークでもニューオリンズでもなく、西海岸のシアトル。偶然にも私自身が学生生活を過ごした街とあって、更に気持ちが入る。
シアトルは今やAmazon、マイクロソフト、スターバックスなど名だたる企業が本社を構える世界的な都市だが、私が学生の頃はまだAmazonは創業したて、スターバックスもそんなに有名ではなかった。
それより当時はグランジブームの真っ只中で、ニルヴァーナやサウンドガーデン、パール・ジャム、マッドハニーなどムーブメントの中心にいたバンドがシアトル出身ということもあって、シアトルサウンドなんて言われる音楽的に熱い街だった。
つまり、ジャズではなくロックで音楽的に熱い街。。。
ただ、そんなシアトルをジャズ本場のアメリカ最初に地に選ぶ辺り、このBLUE GIANTを最初から読んでいると、ダイらしいなぁと思ってしまう。
各巻巻末を読めば、ダイがジャズで成功することはわかっているのだが、それがわかっているのにいつもこれほどワクワクするのはなぜだろう?
今回、このアメリカ編を読んでそれがようやく自分の中でわかった。
それはダイが日本、ヨーロッパである程度の成功を重ねてきたにもかかわらず、そこに満足せずアメリカでまた一から出直すそのハングリーさと新たな成長、そしてそこで出会う各国の人々の度肝を抜く瞬間がたまらなくワクワクするのだ。
ジャズなんて出来るのか?という観衆を前に、度肝を抜く演奏をしてみせるのだ。そこにワクワクし、スカッとするのだ。この先どんな過程を経てどれほど大きくなるのか、本当に楽しみ。。。
https://bluegiant.jp/