帯にひっかかりました。
背表紙に「出禁です」。表紙のオススメコメントにも「こんな働き方、誰も教えてくれなかった」裏表紙なんて「働いている人が嫌な気持ちになる人は、お客様ではない」
内容としては、喫茶店で働く従業員のエッセイです。
ただこの喫茶店、「お客さんと喧嘩してもいい」というルールがある。
店員の判断で「出入禁止」にできる。
理不尽な扱いには黙っていない店員が、日々訪れるおかしな客と繰り広げる丁々発止(?)なやり取り。
変な客を撃退してやったぜ、ということではなく、「出禁です」と言うまでに浴びた言葉や
態度が痛み苦しみになっているのが感じられて、読み進めるうちに少し背筋が伸びました。
出禁もいうけど常連さんにはあだ名をつけるし、好きなお客さんにはひいきもしちゃう、そんなお店の日常。
お店の風景を想像してみて、BGMが聞こえませんでした。店員同士、客同士のおしゃべり
だったり店員と客の戦いだったり、人の声に満ち溢れたお店が思い浮かびました。