ある時は、真面目な郵便局員、
またある時は、妻に小言を言われるだらしない夫、
しかしてその実態は・・・。
誰しも、
家族に内緒にしているもう一つの顔が、
あったりするのではないでしょうか。
まさかそれが、「忍者であること」だなんて。
伊賀忍者と甲賀忍者という、
互いの正体を隠しながら、生活する二人。
ある時、
それぞれに課せられた任務が、
ある大物政治家宅への、侵入と警護。
普段の生活と、忍者としての任務。
日常と、非日常が違和感なく存在していることがとても面白く、
特に、
中盤からの流れはページをめくる手が止まりませんでした。
タイトルからここまでの展開は想像できなかったです。
読み終わった今も、通勤時、郵便局の前を通るたび、
まさかあそこにも忍者が・・・。
なんて思ってしまうほど、余韻にひたっています。
懐に棒手裏剣を忍ばせないように気を付けます。
すごく面白く読ませていただいたのはもちろんですが、
読みながら、どのシーンもすごく印象的で、
個人的に、是非映像化してほしいと思いました。
この夏、皆さんに読んでいただきたい1冊です。