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『OODA LOOP(ウーダループ)』 チェット・リチャーズ・著 原田勉・訳 (東洋経済新報社)

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店員のオススメ

本沢合店

『OODA LOOP(ウーダループ)』 チェット・リチャーズ・著 原田勉・訳 (東洋経済新報社)

本沢合店・店長:細川のおすすめ





“PDCA”というビジネスモデルはほとんどの社会人が知っていると思われますが、
本書の“OODA”というモデルは、あまり認知されていないのではないでしょうか?

“PDCA”は、Plan(計画する)→ Do(実行)→ Check(評価する)→ Act(改善)ですが、
“OODA”は、Observe(観察)→ Orient(情勢判断)→ Decide(意思決定)→ Act(実行)
という流れの略称です。
書名ともなっている“OODA LOOP”とは、この“OODA”の一連の流れを廻すことにより、目の前
で起こっている状況変化に合わせた判断を現場レベルで下し、組織の目的を達成する意思決定
スキルのことを言います。

“PDCA”と具体的に何が違うんだ?ということですが、“PDCA”はまず計画(Plan)から始まる
ため準備にも時間がかかりますが、“OODA”はまず相手を観察することから始まるため、都度
現場で臨機応変に変更が出来るというメリットがあり、これを高速でループさせる(廻す)
ことで決断力が高まり、現場レベルの問題解決能力が飛躍的に向上するのだそうです。

元々はアメリカ軍の軍事戦略のために生み出された概念ですが、ビジネス等に応用出来るとい
うことで、現在注目されているビジネスモデルです。

本書は戦史やビジネスの豊富な事例と共に、なぜOODA LOOPがビジネスに適しているのかを
知ることが出来る良書です。

我々のように、現場レベルでの迅速な判断が都度都度必要な職種には今後必要不可欠な業務
管理モデルだと思います。