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『シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる』 おくはらゆめ (童心社)

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バイヤー(児童書)

『シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる』 おくはらゆめ (童心社)

児童書バイヤー:井澤のおすすめ


このところ、私の頭の中によくこの絵本が現れます。
タイトルからして?かもしれませんが、とっても素敵な絵本なのです。

シルクハットぞくは真夜中の1時に集まる。
しゃべらなくても目と目があえば、お互いに今からするべきことがだいたいわかる素敵な仲間。
誰にも気づかれないようにちょっとだけ。世界中のあちこちで。静かに、そして誇り高く。
何をしているかは絵本を読んでみてほしい。

さりげないやさしさ、ちょっとした心遣い。
今の私はできているだろうかと思わず深く考えてしてしまう絵本でもあります。
そして、できていないときの自分を責め落ち込むこともある。
けれど、やさしくされたい!もっと気遣ってもらいたい!と思うときの方が圧倒的に多いのが現実(笑)
毎日毎日小さなことから大きなことまでいろいろな困難なことがあるけれど、
忙しい一日が終わり、この絵本を読むと、まるで「今日は安心して眠りなさい」と言われてるようで、
私は、この絵本を大人のおやすみ絵本として認定したいと思います。