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『もしぼくが本だったら』 ジョゼ・ジョルジェ・レトリア アンドレ・レトリア 宇野和美 アノニマ・スタジオ (KTC中央出版)

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マークイズ静岡店

『もしぼくが本だったら』 ジョゼ・ジョルジェ・レトリア アンドレ・レトリア 宇野和美 アノニマ・スタジオ (KTC中央出版)

マークイズ静岡店・店長:杉田のおすすめ



今回は「本」をテーマにした、大人向け絵本を紹介させていただきます。

私は、書店員ですので「もしぼくがお客さまだったら・・・」は、本を並べる際、常に想像します。しかし、本書のタイトルでもある「もしぼくが本だったら・・・」この気持ちを想像しながら並べたことは、ほとんどありませんでした。
今の店でも、毎日入荷してくる本一冊一冊のことを、すべて理解したうえで陳列することは正直難しいです。
また、時に、その本の純粋な中身ではなく、ビジネスを優先し、選択しなければならないこともあります。それは、現状、書店(商売)を続けていくうえで、仕方がないことでもあります。(言い切っていいのか、悩みますが・・・すみません)

「もしぼくが本だったら本棚のかざりにするのはかんべんしてほしい。」
「もしぼくが本だったら流行や義務で読まれるのはごめんだ。」
「もしぼくが本だったら「この本がわたしの人生を変えた」とだれかが言うのをきいてみたい。」
本書で語られる数々の「本」の想いが、心に刺さりました。

その本が、今一番ふさわしい場所を考え、お客さまに見つけてもらいやすく、手に取ってもらいやすいように並べること、「本」を扱う仕事をする者として、改めて、本を大切に、そして丁寧にお客様に届けなければなと、強く心に決めました。

すみません、個人的な(書店員)目線で、紹介をしてしまいましたが、本が好きな、本屋が好きな方でしたら、共感間違いなしの内容だと思います。また、この絵本をきっかけに「本」に興味を持つ方が増えてくれたら、それはとても嬉しいです。