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『日本語オノマトペのえほん』 髙野紀子 (あすなろ書房)

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バイヤー(児童書)

『日本語オノマトペのえほん』 髙野紀子 (あすなろ書房)

児童書バイヤー:井澤のおすすめ



「オノマトペ」とは擬音語・擬態語のことで、私たちが感じたことや雰囲気を伝えるときによく使います。
他の国よりも日本語にはたくさんのオノマトペがあるそうで、
この絵本では私たちが日常でよく使うことばや知識として知っておくとよいことばを紹介しています。
最初に紹介されているのは「笑う」を表現するオノマトペです。
この4ページを見ていただくだけでこの絵本の面白さが伝わるはずです。
「にこにこ」はうれしそうに笑みを浮かべ続けるさま。
「げらげら」はえんりょなく楽しそうに、大声で笑う声、ようす。
「にやにや」は心の中の喜びが隠しきれない薄笑い。
他にも「へらへら」「けらけら」「けけけ」「にっ」など「笑う」のを表現するにはこんなにもたくさんあることがわかります。
言葉だけでなく動物たちの表情も豊かに描かれているため、とっても伝わりやすいのもこの絵本の良いところです。
もうひとつ私が気になったページは「いたい・つらい」オノマトペです。
幼いころ、急におなかが痛くなるなど、自分につらい痛みがあったとき、母やお医者さんから
「どんなふうに痛い?」と聞かれることがあったときによく使ったなぁと懐かしくなりました。
「ちくちく」なのか「ひりひり」なのか「ずきずき」なのかで症状に違いがあるんだなと思いました。
この他にもたくさんの言葉のニュアンスの違いがわかるオノマトペが紹介されています。
たくさん知っていれば、相手に自分の言いたいことが伝わりやすくなるかもしれません。ぜひおすすめいたします。