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『よるはおやすみ』 はっとりさちえ (福音館書店)

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バイヤー(児童書)

『よるはおやすみ』 はっとりさちえ (福音館書店)

児童書バイヤー:井澤のおすすめ



「みんなに おやすみを いってから ねましょうね」とおかあさんに言われた女の子。
「みーんなに、よ」って言われたから、おとうさん、おにいちゃんたち、飼っていることりさんに
「おやすみなさい」を言いました。
「そうだ。おとなりの しいちゃんにも おやすみを・・・」とこんなふうに始まってしまった
女の子のおやすみなさいの旅。
街の子どもたちも巻き込んで、どんどん、どんどん広い世界へ
「おやすみなさい」とあいさつをしていくページが続きます。
そして、最後にたどりついたお空のおつきさまとおほしさまへ最後の「おやすみなさい」のごあいさつをします。
もうこのころには、子どもたちはみんな力尽きたかのように
みんな目を閉じて眠ってしまっているように見えます。
私はこの絵本の中のたくさんの子どもたちがまっすぐに進む姿や表情から、
無限のパワーのようなものを感じました。
子どもたちの洋服も柄もとてもカラフルで、密集して描かれているので、より力強く感じるような気がします。
なんだか不思議と明日からも頑張れるような気持ちになりました。
そして、裏表紙の裏には、さっきまでの勢いはどこへ行ったの?と思うくらいすやすやと気持ちよさそうに眠る子どもたちが描かれています。
その子どもたちの表情は、とても愛らしく、まるで私も今日一日が終わったかような気分になり、
とても穏やかな気持ちになりました。
どうやら私には、ヒーリング効果があった絵本のようです。
一日の終わりにこんな絵本を読んでもらったらぐっすり眠れそう・・・。