『異世界に救世主として喚ばれましたが、アラサーには無理なので、ひっそりブックカフェ始めました。』　和泉杏花　（ＫＡＤＯＫＡＷＡ）

一度は「異世界転生」「異世界転移」って言葉を耳にした事があるのでは・・・？
皆さんのイメージってどんなものでしょう？

不慮の事故で、あっこれ死んだかも・・・って思ったら突然、真っ白な空間に居て神様的な存在から、
救世主や勇者として！或いは、別の世界に行ってくれるだけでいいから！とか言われ、拒否権無く異世界へGO！みたいな・・・

転生先＆転移先って、大抵、剣と魔法と魔獣と貴族が存在するファンタジーな世界だったり・・・
そんでもって転生＆転移する前に、願いがあれば叶えてあげるよ！みたいな・・・
昨今、ライトノベル界隈ではこういったお話は割と定番になってたりします。
では、皆さん考えてみてください！
突然異世界へ！って言われて冷静に物事を考え願い事を言える人がどれぐらいいるでしょうか？
そして異世界で「救世主」や「勇者」のたいそうな肩書（重大な使命を課された存在）として
生きるのは遠慮したい、今と変わらぬ平和な生活を送りたいと思う方も少なからずいるはず・・・
そんな方にオススメ！なのがこの作品です！

主人公はアラサー女子のツキナ。何より読書が好き！料理も好き！仕事に対する不満も無く、
人付き合いもそれなりに！
定年後の夢である「ブックカフェ開店」に向け、コツコツと計画的に貯蓄するような堅実で冷静沈着な性格。
そんなツキナだから、神様からの異世界転移のお誘いは即お断り！
戸惑う神様に対して、冷静かつ的確なツッコミを入れつつの話し合いの結果、
転移後も今と変わらぬ生活ができるように「欲しい物を思い浮かべるだけでGetできるペンダント」という
と～っても便利なアイテムまで貰っちゃいます。
さて、そんなツキナがおくる異世界生活は・・・気になる方は是非ご一読を！

余談ですが、理想のブックカフェ、魔法が使えて素敵な出会いもあるこんな異世界生活なら、
私も送ってみたいかも・・・（笑）
異世界に興味のある方も、無い方も楽しめる作品だと思います。