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『あかねさす柘榴の都 1』  福浪優子   (KADOKAWA)

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バイヤー(コミック)

『あかねさす柘榴の都 1』  福浪優子   (KADOKAWA)

コミックバイヤー:阿部のおすすめ



とてもやさしい気持ちに
そしてノスタルジックな気持ちにもなった現代スペインを舞台にしたお話を紹介します。

主人公は両親を亡くした14歳。
母親の妹に引き取られる事になり
日本から単身スペインへ移住することに。

スペインに訪れた事のない私でも
真夏の太陽、日差しの強さ、日陰の濃さ、色鮮やかな灼熱の乾いた空気、みたいなものを
ページを開くごとに感じて自分の子どもの頃の夏休みを思い出しました。
時間はたくさんあって、のんびり過ごしていた(宿題はさておき。)
そんな時間と空間を感じました。

また家族を失って途方に暮れた子どもがふとしたことで失った寂しさを実感したり
そんななかでも今一緒にいる人たちのやさしさに触れたりして
降り積もるような寂しさに押しつぶされず
少しずづだけれども
手探りで生きていく姿に励まされもします。

遠くには足を運べない昨今ですが
是非マンガでも旅情を味わってみてほしいです。