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マイルス・デイビス 『ア・ギャル・イン・キャリコ』

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読書におすすめの音楽

マイルス・デイビス 『ア・ギャル・イン・キャリコ』

谷島屋がおすすめする読書にオススメの音楽     (不定期更新)




本日の読書におすすめの音楽はこれ。
ジャズの帝王、マイルス・デイビスの 『ア・ギャル・イン・キャリコ

僕がこのアルバムに出会ったのは、中学生の頃。
出会いは村上春樹さんの小説、『風の歌を聴け』だ。
友達から借りた「ノルウェイの森」に衝撃を受け、分かったようなわからないようなまま、村上春樹さんの小説にどんどんハマっていった。
まずは「風の歌を聴け」から入り、そのアーバンで刹那的な雰囲気に酔いしれた。
どこかアンニュイに感じる物語の空気感に憧れながらも、それをより深く感じ取るために、兄の力を借りながら作中に登場する音楽を聴きまくった。

当時の自分は、完全なるパンク少年。
セックス・ピストルズやクラッシュ、ラモーンズ、ブルーハーツなんかを大音量で部屋でかけ、よく親から怒られていた。
それがある日を堺に突然部屋から、マイルスが流れ出したもんだから、親も”この子大丈夫かしら?”と驚いたことだろう。
パンク少年の中学生には村上春樹さんの小説同様に、わかったようなわからないような感じだったが、とにかくかっこよくおしゃれで大人に感じたジャズ。
今、あらゆるジャンルの音楽が好きで、本と音楽を連携しながら体感する術を得たのは、村上春樹さんとその音に強烈な説得力を持っていたマイルス・デイビスやビル・エヴァンスのおかげ。

よかったら、この『ア・ギャル・イン・キャリコ』が入っている、「ザ・ミュージングス・オブ・マイルス」を聴いてみてください。
そして、『風の歌を聴け』を読みながら、BGMに流してみてください。
新しい読書体験を得られると思います。