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『喫茶の効用』 飯塚めり  (晶文社)

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マークイズ静岡店

『喫茶の効用』 飯塚めり  (晶文社)

マークイズ静岡店・店長:杉田のおすすめ



日頃の言動から、あの人って面倒な人だよねって思われている率は、かなり高いと認識しています。
それでも、周りに(少しは)気を遣っているつもりですし、反省することもあります。
それなりに悩んだりもします。
そんな毎日を送っていると、時々疲れてしまい、感情を整理したくなる時があります。
そして、その作業は、今まで喫茶店で行うことが多かった気がします。
特に磐田の店舗に勤務していた時は、自宅の近くに本当に居心地の良い喫茶店があり、
何かあればそのお店に行き、コーヒーを注文しそれをゆっくり飲みながら、その作業を行っていました。
今の店舗(静岡)の勤務になってからは、なかなかそういったお店に出合えず(探していないだけですが)、
結果、ラーメン屋や定食屋に行くことが多くなり、注文する飲み物もビールに変わりました。

前置きが長くなりました。
今回ご紹介する本は『喫茶の効用』です。
日々のちょっとした悩みや、とまどい、いきづまりを感じた時に「喫茶(店)」を「おくすり」として使って
みてくださいねっていうエッセイ&ガイド本です。

・悩みごとをちっぽけにしたい ・家に直帰したくない ・とにかくひとりになりたい,・どっぷり読書にひたりたい ・一瞬のカフェタイムでもくつろぎたい・・・などなど、
著者の一つひとつのお話(まあ、とにかく共感できるし、おもしろい)と、
その状況に合ったおすすめの喫茶店(実在する)を紹介してくれています。
(紹介されているお店はすべて東京にある為、普段使いはできませんが、機会があれば訪ねてみたいですし、それに近い同じような雰囲気のお店を近場で探してみたくもなります)

著者曰く、喫茶店とは「渋い場所」だと。その渋さに「落ち着き」と、
ほっと働く「効用」のようなものがある、といいます。
あらためて「喫茶の効用」を認識し、自分に合ったお店を探しに行きたくなりました。
(もちろん、ラーメン屋のビールもおいしいので、それは別ものとして)