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『ヘパイストスの侍女』 白木健嗣   (光文社)

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本沢合店

『ヘパイストスの侍女』 白木健嗣   (光文社)

本沢合店・学参担当:犬塚のおすすめ



最近、「防衛省が人工知能(AI)を活用した世論操作に乗り出した。」との記事が目を引いた。
この小説にも“マリス”というAIが登場する。
AIは賢いけれども事実は解明できても、その奥に隠されている真実にはたどり着けない気がする。
大手自動車会社で行われたAI搭載の自動運転が試され運転中急停止したため
後続のトラックに衝突されドライバーの門倉という上司が亡くなる。
自動運転の機能不全か?他国によるサイバー攻撃か?または車自体の欠陥か?
原因を会社側でも警察でも調べていく。IT社会で起こりうる事件だ。
巨大化した組織でのパワハラ・データ改ざんの中、
真面目にただ純粋に仕事をしたかった一人の男性の死にも疑問をもちながら
デジタル男性とアナログ女性の刑事がタッグを組みAIと二人三脚で事件解決へと進んでいく。
現代社会の危うさを感じつつ読みました。