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『しごとへの道 1』 鈴木のりたけ (ブロンズ新社)

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富士店

『しごとへの道 1』 鈴木のりたけ (ブロンズ新社)

富士店:田雜のおすすめ


今、絵本「大ピンチずかん」が大人気!鈴木のりたけさんの児童書最新刊です。

待望の新刊は、これまで6冊刊行されている「しごとばシリーズ」の読み物版となる新シリーズ、
「読むしごとば」の第一弾です。
「しごとば」は、いろんな仕事の現場が、ダイナミックかつ細部にまでこだわった絵で表現されていて、
あこがれの仕事の裏側をのぞくことができる、子供も大人もわくわくできる絵本ですが、
この「しごとへの道 1」  は、パン職人、新幹線運転手、研究者の3名が、
それぞれどうやって自分のしごとを見つけたかについて描かれたコミック仕立ての読み物になっていて、
その職業につくまでの「人生」がテーマになっています。

コミック風なこともあって軽い気持ちで最初のパン職人の女性のお話を読み始めたのですが、
ドラマチックな絵と展開にすぐに引き込まれ、
パン職人になるまでの紆余曲折にあやうく落涙するくらい感動していました。
新幹線運転手、研究者のお二人のお話も同じで、
小さな頃に好きだったもの、影響を受けた大事な人との出会い、諦めた事や遠回りした事など、
3人が今の仕事をみつけるまでに起こった出来事が、とても丁寧に描かれていました。

この本を大人が読めば、「自分はどうしてこの仕事についたのだろう」と、きっと自問すると思います。
そして、自分のこれまでを振り返った時に、小さな頃から大好きなものや出会ってきた人々、
成功や挫折の経験によって今の自分が作られているということに改めて気づくのではないでしょうか。
私はその事実を子供たちに知ってもらいたくなりました。
今のあなたの毎日が、将来のあなたをつくっているんだよ、と伝えたくなりました。
その思いを込めてこの本を子供たちにおすすめしていこうと思っています。