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『10年ぶりに再会したクソガキは清純美少女JKに成長していた 1』  館西夕木 ひげ猫 (オーバーラップ)

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店員のオススメ

富士宮店

『10年ぶりに再会したクソガキは清純美少女JKに成長していた 1』  館西夕木 ひげ猫 (オーバーラップ)

富士宮店・店長:河合のおすすめ


 

 

「まさか地元(富士宮市)にハーレムが存在するとは」

富士宮市で営業させていたただいてる当店であるが、いわゆるお隣が富士宮北高さんである。
場所の説明でも「北高さんの並びの谷島屋です」といえば地元の方にはすぐ伝わる。
そのようなわけで、この作品の主人公とヒロインたちが、
「富士宮北高」の卒業生であり在学生とくればもう応援するしかない。
1巻の表紙を見てくださいよ。色合いといいこれはもうその、ねぇ。

本作は富士宮市の観光ガイドとしての役割を果たせるほど富士宮の情報が満載で、
富士宮市で催される「流鏑馬祭り」や「宮踊り」のイベントや、「浅間さん」や「富士山世界遺産センター」、
「ふもとっぱら」他の観光名所のなどなど、基本的に富士宮市を中心に物語は展開していく。
それはもう非常に富士宮愛に満ち溢れた作品である。
(富士宮市でラブコメを綴るにあたり、イ〇ンの汎用性の高さから登場回数が多いのは仕方あるまい)

また主人公の「富士宮焼きそば」へのこだわりは必見で、その熱量はまさにソウルフードの名に恥じない。
生粋の富士宮市民である当店スタッフの至言「富士宮焼きそばは生半可な気持ちで作ってはいけない」も
大概だと思ったが、この手のこだわりがあるがゆえに焼きそばで天下を取ったのだろう(偏見)

ただ本作の本質はそこではなく、
性別や年代による「時の流れ」の陰陽や濃淡を描き出してる点にあると感じている。
設定の妙味というか、ブラック企業で「10年」という歳月を過ごし疲弊したアラサー鈍感主人公と、
同じく「10年」という時を経て、華やかで健やかな成長を遂げた少女達との対比が鮮やかだ。
また物語が進むにつれ明らかになっていく大切な過去の物語が、
現在の主人公たちを形作っているのだな、という納得感もある。
まぁ色々書いたが面白いし「眞昼」が健気でかわいいのでぜひ読んでほしい。


4/25発売となった新刊の4巻現在、主要ヒロインは3名?ですが順調に増加中?
またコミカライズも決定しており、
まだまだ広がりを見せるクソガキ世界で楽しませていただきたいと思っている。
目指せアニメ化!地域振興!