
最近の流行り風なタイトルをつけるとすれば、
「義兄に虐げられて後宮に売られましたが、機転と度胸で乗り切ります!」
もしくは、「特技:水汲みの田舎娘が、皇帝陛下に寵愛されています」とでもなりそうなこの作品。
異世界ファンタジーではなく、中華歴史モノです。
主人公・武照は、純朴で善良な少女ですが、なかなか悲惨な目にあいます。
実家で虐げられ売られた挙句、後宮入りしてすぐ四妃の一人の不興を買って鞭打ちの刑にあったり。
他の后妃たちから陰湿ないじめにあったり。
ですが、友人の助けを受け、知恵や機転で困難を乗り越えていく姿に心打たれます。
特に2巻で苦労して用意した絹布を盗まれてしまうエピソードでは、
持ち前に機転で逆に相手を「ざまぁ」展開にやり込める姿にスカッとすること間違いなし!
不穏要素をあげるとすれば。
主人公が後に、中国史上唯一の女帝であり、中国三大悪女である則天武后へ成長していくということ…。
今後の展開から色々な意味で目が離せないです!