バイヤー(コミック)
『Artiste 1』 さもえど太郎 (新潮社)
コミックバイヤー:阿部のおすすめ
才能はあるが、『気弱・内気・人見知り』で人格的に三重苦!?な若きパティシエ、ジルベール。
高級ホテルに勤めていたが、上司であるシェフから有名レストランで働くよう命じられる。
しかし、そこであるトラブルを起こし、料理人から雑用係へと降格してしまう。
それから一年が経とうとしていたある日、同じ雑用係として一人の新人が入って来た。
飄々として掴み処のない新人マルコは、不遇に甘んじているジルベールに素朴な疑問を呈する。
「何で皿洗いやってるんですか?」
やりたい事があってそれを実行するスキルも持っているのに、自分の待遇に異を唱えず、職場も変えず働き続けるジルベールを不思議に思う新人マルコ。
肝が据わり、落ち着いていて・行動力もあるマルコなら、何処へでも行けて何にでもなれるように思えてしまうジルベール。
お互いをそんな風に見ている彼らが起こす化学反応をぜひ読んでみてください。
そして主人公に足りないものは何か?
気づきの物語でもあります。