
「漫符」とは、漫画に特有の表現記号のことです。
青ざめた時、顔に入る縦線。閃いた瞬間、頭上に灯る電球。など、
いわゆる漫画のお約束的なものですね。
漫画が文化として浸透しつつある現代では、
多くの人が、この記号表現を当たり前のように受け入れているのではないでしょうか?
本書は、そんな名バイプレイヤー(?)である「漫符」にスポットをあて、
収集分類し、解説を加え、更に解り易く4コマ漫画で用例を紹介した、
まさに、新感覚の一冊となっています。
ちなみにこの4コマ漫画では、あの鳥獣戯画でお馴染みの、カエルやウサギ、サルなどが、
愛らしいキャラクターになって登場しています。
そんな彼らが、ギガ町(タウン)を舞台に、家族や町の人(動物?)たちと繰り広げる、
シュールでユーモラスな掛け合いは、
独特なタッチの絵柄と相まって、読めば思わずクスッと笑ってしまうこと請け合いです。
「漫符」の用例集としてはもちろん、4コマ漫画単体としても十分に楽しめますよ。
鳥獣戯画好きの方には特におすすめです!