Javascriptが無効になっているため、正常に表示できない場合があります。

『天気痛』 佐藤純 (光文社)

login
店員のオススメ

富士宮店

『天気痛』 佐藤純 (光文社)

富士宮店・店長:八木のおすすめ



学生の頃、先輩が「雨が降るのは匂いでわかる」と言っていました。
どんな匂いなのか。湿った空気の匂い、とかなんとか、だった気がします。
風が冷たくなったり、なんとなく、空気を重く感じたり。それでふと見上げると、厚い雲に覆われていた、なんてこともありました。
漫画や小説で「雨が降ると古傷が痛みやがる」と、渋い顔をするキャラクターを見ることがよくあります。痛いのは嫌だけど、なんとなく感じるのと同じようなものでしょうか。そんなもんなんだなあと簡単に捉えていました。

が、いつの頃からか、頭が痛いなと。思うようになりました。
痛みを自覚して空を見ると、黒い雲が空いっぱいにひろがっていることが多くて、そのあとは雨になったりならなかったり。降り出してしまうと、頭痛はするりと消えていったものです。とはいえ痛いときは本当に痛い。立っているのがつらくなって、痛み止めの薬を初めて飲みました。

と、いうようなことが、本書に書かれています。紹介されている患者さんほどひどくはないものの、感じること考えることは一緒なんだなあと、それで解決ではないのに安心するくらいでした。
低気圧だから痛くなる、ではなくて、気圧の変動に反応して痛みが生じる。なるほどです。
天気予報を見て、予測して薬を服用して痛みを抑える、なんてこともできるようです。,改善につながるストレッチやツボも紹介されていて、ある程度自分で緩和させることもできそうです。
似たような痛み方をする方、ぜひ参考にしてください。
(もちろん、病院で治療を受けるのがいちばんですが)