空から落ちてきた真っ白な布でうさぎさんが作るワンピース。
お花畑を散歩すると、ワンピースは花模様、雨が降ってくると水玉模様に変わる
うさぎさんのふしぎなワンピースにたくさんの子供たちが憧れていることでしょう。
私がこの絵本を好きになったのは実は大人になってから。
スカートをはかない女の子だった私が洋服の選択肢にスカートやワンピースを取り入れ始めた頃と
児童書担当になった時期が同じだったこともあり、この絵本のお話を知ってたはずなのに
改めて読み返してみたら、なんて素敵な絵本なんでしょう!とすっかり魅了されてしまいました。
甥っ子がまだ2、3さいのころこの絵本を読んであげたことがあります。
ページをめくりスカートの模様が変わるたびに「かわいいねぇ」と声をかけていたら、
甥っ子も真似してページをめくるたびに「かわいいねぇ」と言うようになったことが今では懐かしい思い出です。
読んでいてページをめくる楽しさがあり、スカートの模様と同時に背景の色もパッと変わるところもお気に入りです。
まわりの景色によって模様が変わるワンピースがでてくる夢のような絵本。
静岡書店大賞の児童書名作部門にも選ばれましたので、たくさんのお客様にご紹介できる機会が増えて嬉しく思います。
こういった子供らしい内容の絵本をたくさん子供たちに読んであげてほしいと思っています。