ドイツベルリンに移り住んだ著者の日々感じたことや生活をコミックエッセイとして描いてます。
例えば,ベルリンではスーパーマーケットの前で沢山の犬が買い物中の犬を待っている!!
もちろんリード無し。
お店にも入らない。
風邪薬ではなく薬用茶(ハーブティ)でのりきる。
使われなくなった電話ボックスが小さな図書館になっている。
日本のように島国ではないので多民族国家ですが〇〇人地区といった分断された地区はない。
あまり書いてしまうと呼んでいただいた時の楽しみが。
でも本作は旅行エッセイやトリビア的なものが主ではなく
私たちの思考を広げてくれる作品だと思います。
ベルリン以外にも他の都市で生活をしていた著者さんの目で見て体験して感じた事を通して
島国にすむ日本の私たちにとって考えておきたい問題を教えてくれるように思いました。
独特で温かみを感じる画は太い線で描かれ登場人物はほぼ植物や動物などに擬人化されていています。
親しくされている方をどのように捉えているのか垣間見えてとてもとても素敵だなあと思いました。
オレンジと黒の2色刷りで印刷され、紙も厚めで藁半紙に近い質感,暖かみを感じるそれら全てが作品の雰囲気に似合っています
ぜひぜひご一読して堪能して頂きたいです。