
とある月曜日、丸木橋のたもとで見つけたきいろいばけつを、きつねの子はとても気に入ります。
だれかが落としていったのかな?それとももう、いらないのかな?
明日になったら、だれかが取りにくるのかな?
明後日になったら、ぼくがもらっていいのかな?
友だちであるくまの子とうさぎの子と相談して、1週間様子を見てみることに。
毎日まいにち、きいろいばけつのもとへ通って、きいろいばけつに思いをはせて。
どきどき、そわそわ、わくわく。
きつねの子の不安と期待が読んでいると伝わってきて、次の月曜日がとても待ち遠しくなります。
児童書担当になって約5か月。
だれかにオススメをするにはまだまだ未熟ですが、児童書の良いところのひとつは、長年読まれてきた物語の多くが今も変わらずに継がれていることだと思います。
『きいろい ばけつ』を含むきつねの子シリーズは全部で5作品あります。わたしの生まれる前に発行され、幼いころからとても好きな物語です。
すこしせつないけれど、出てくるどうぶつの子たちがみんな優しくてあたたかい。
いつかだれかに、読んでみて、と手渡すことを夢見ながら、今回はこのページで紹介させていただきました。