月刊誌のMOEではじめて読んだときからずっと絵本になるのを楽しみにしていました。
数ページ読んだ瞬間、誰かに読んであげて、その人たちを笑わせたくなりました。
「あの人だったら絶対にウケてくれそう!」とか「あの子ならきっとこういう反応しそうだな」とか,読んであげるのを想像するだけで楽しくなってしまいました。
ものすごいスピード!みなぎるパワー!とにかく前へ前へタローは一直線。
そんなタローの向かう先には、いつも大量の食べものがあります。
大きな壁のような食パンも穴があくまで食べる食べる!
空まで届きそうなソーセージにもかぶりつく!!
とうもろこしのつぶもヨーグルトの海もどんどん食べて止まらない!!!
タローの食欲の勢いにつられて、読んでるこちらのテンションが上がってきます。
まさに「実況中継」しているような気分。
かんたんな文章なので子どもたちもノリノリで読んでくれるのではないでしょうか?
書店では「誰かに読んであげたくなる」気持ちが、絵本の購入につながるきっかけのひとつだと思っています。
そしてこのことは私がいつも絵本を陳列しながら頭で考えていることでもあります。
たくさん共感してくださる方がいるといいなあと思います。
ぜひ一度声に出して読み始めてほしい1冊です。