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『みそしるをつくる』 高山なおみ 長野陽一 (ブロンズ新社)

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バイヤー(児童書)

『みそしるをつくる』 高山なおみ 長野陽一 (ブロンズ新社)

児童書バイヤー:井澤のおすすめ



みそ汁は私にとって最強の料理です。
遅くに帰宅したとき、具材があればおかずは作れなくてもみそ汁だったら頑張れます。
昼食がおにぎりの日は、「みそ汁が欲しい!!」と必ず声に出てしまうし、みそ汁があるだけで食欲が進みます。
実家にいた頃、朝時間がないときは、母が「みそ汁だけでも飲んでいきなさい」とよく言っていたのも懐かしい。
今の季節は帰り道が寒くなってきたので、帰宅してからのみそ汁は体が本当に温まるし、ほっとします。
このように多くの日本人にとっても、みそ汁は身近にある日本の食文化の代表的な料理です。
この絵本は、昆布とにぼしで出汁を取ってみそ汁ができるまでの写真絵本です。
シンプルすぎるくらいシンプルな絵本ですが、いろいろな細部にこだわりがあり、
子供がお鍋をのぞき込んでいるように、子供の視点を意識して作られているそうです。
撮影場所も料理家の高山なおみさんのご自宅で、調理道具も実際に使っているものだそうで、
使いこなされたお鍋やシンクから、よりいっそう子供たちにみそ汁が「日常のもの」として印象付けられています。
この絵本を見ていると、早く家に帰って家族と一緒にごはんを食べたくなるような気持ちになります。
そして、ほっとするような感覚にもなり、仕事中に見てしまうと仕事モードが一旦オフになってしまうときもあります。
けれど、目の前の溜まった仕事をさっさとこなし、帰ったらみそ汁作ろうという気持ちになるので、
やっぱりみそ汁は、私にとって最強の料理であり、この絵本は私に料理をするよう促してくれる最適な絵本です(笑)