素敵なタイトル。素晴らしい。そのまんまです。
新刊案内の注文書にバーンと載っていた大きな犬の一コマになんだこれは・・・と目も心も奪われた半年ほど前。読む前から、読んでいる間も、読み終わったあとも、ずっとワクワクしながら癒されていた一冊です。
友人宅の留守番を頼まれた高田くんが出会う、二軒先の家ほどの大きさの【大きい犬】(表題作)をはじめ、奥さんを亡くしたおじいちゃんがかつての仲間(七福神)たちを呼び集めるため奮闘する【七福神再び】、異常気象が続く地球から地球そっくりの星「トーイ星」へと多くの人が移り住む様になった頃のお話【梅・桃・桜】などスケラッコ先生の描く世界は不思議で素敵で、すごく自由です。
しんみりほわっとしたお話や、最初から最後まで底抜けに明るいお話など雰囲気が異なる7つのお話が収められています。
主人公たちが出会うものにまっすぐ向き合ってジタバタする姿に、いつのまにか自分を重ねてへこんだり舞い上がったり。
たくさんのやさしさに出会える一冊です。
描き下ろしの【小さい犬】もたまらなく可愛くておすすめです!