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『推し、燃ゆ』宇佐見りん (河出書房新社)

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『推し、燃ゆ』宇佐見りん (河出書房新社)

営業本部:野尻のおすすめ

 


『推し、燃ゆ』


いやぁ、まいった。
すごく新しい文学に出会った気分。
内容も表現も描写もすごく現代的で、切り口もとても素晴らしい。
日本語の表現や文体も秀逸で一文一文の重みも凄まじいものがあり、とても素敵だった。

あまりにも素敵だったので、たまたま出演した地元のラジオで熱く「推し」た。
その翌日にちょうど芥川賞受賞が決定し、一夜で「推し、燃ゆ」現象がおこった。
作品の素晴らしさに加え、静岡ご出身の作家さんということもあって、静岡の書店としてより一層「推し」て、一人でも多くの方に読んでもらいたい。


物語は、主人公が推しているアイドルがファンを殴った、というスクープで炎上するところからスタートする。「推し」がいる人生と「推し」がいない人生、どっちが幸せでどっちが豊かなのだろう?
かつては、推しに金銭時間の全てを注ぐ人を見ると冷めた目で遠巻きに見ていたが、そういった自分のすごく身勝手なものの考え方に対し、「もっとフェアに視野を広げて物事を見なさい」と若干21歳の著者に教えられた気分だった。
作中の、『「推し」を「推す」人生は絶対で、中心で、背骨なのだ』。という表現に持っていかれた。


宇佐見りんさんはきっと、とんでもない作家になる。
と思います。もうすでにすごいのですが・・・。
今のうちにぜひ読んでみてください。