第27回鮎川哲也賞受賞、2018年版「このミステリーがすごい!」1位、「週刊文春」ミステリーベスト第1位など、三冠を獲得した本作。
高校生が旅先で殺人事件に巻き込まれるという、「金田一少年の事件簿」や「名探偵コナン」を彷彿とさせる設定により、どこか馴染み深いミステリーと思いきや、読み進めるうちに現実と虚構を行ったり来たりする不思議な感覚が非常に斬新で、トリック自体しっかり作りこまれた本格物。
久しぶりに骨太のミステリーを読めたと思える作品。
装丁も美しく、本格推理と突拍子もない空想(ホラー映画でもお馴染みのゾ〇〇→ネタバレにならないギリギリ!)の見事な融合が秀逸です。
(勝手に出ると個人的に予想している)次回作が楽しみだ。