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『言語学バーリ・トゥード』川添愛 (東京大学出版会)

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『言語学バーリ・トゥード』川添愛 (東京大学出版会)

バイヤー:丸林のおすすめ



言語学者の痛快エッセイ集。これがホントに面白かった。

書店店頭などに置いてある各出版社が発行するPR誌をご存知だろうか。
東京大学出版会が発行するPR誌「UP」に連載した記事をまとめて刊行した本。

「UP」
ちなみに(ユーピー)と読むそうです。
書店員をしていて今日、初めて知りました。
ずっと「アップ」だと思ってました…。


内容は言語学を深掘りした内容だが、
取っ掛かりが、
ダチョウ俱楽部の「押すなよ」だったり
ユーミンの「恋人が(は)サンタクロース」だったり
ミスターの「メークドラマ」、ルー大柴の「藪からスティック」等のエセ英語からなど
誰もが知っている言葉を学術的に深掘りしていく。
しかも著者の独特なプロレス愛から寄り道しながら深掘りしていく。


しかし深い!
ダチョウ俱楽部の「押すなよ」を
「押せ!」の合図だと言う事をこんなに真剣に解説する本が今まであっただろうか。

笑ってしまうので人前で読むと変な人と思われること必至な本書。
ご時世がら「ステイホーム」で
「ソーシャルディスタンス」※この言葉は英語ではおかしいそうです。
を守って読んで欲しい。