実は待っていましたこんな本をずっと。
お客様からたびたび子供のための仕事が紹介されている本がないか？とお問い合わせがあるのですが、
お値段が高めの本だったり、女の子向けだったり、紹介している仕事数が足りなかったりとなかなか
お客様が満足する本に出会えていなかったように感じていました。
新刊で入荷したとき、ようやくお客様に迷わずご案内できるようになるなと安心しました。
「スポーツが好き」「ファッションが好き」など、子供たちの「自分が好きなこと」を
入口にその分野の仕事のページから、将来なりたい仕事を見つけられる本になっています。
ほとんどの漢字にふりがなが付き、イラストもカラーで、働いている姿がイメージしやすいので、
とてもわかりやすい本になっていると思います。
中学生以上の方には、この本を使って「自己分析」をすることも勧められています。
ランダムにページを開いた仕事を２つ選び、自分が興味のある方だけを残していく作業を繰り返していきます。
残った仕事を並べ、それらから共通点を見つけることによって、
自分が何に惹かれるのかが見えてくる効果もあるそうです。
私の職業の「書店員」を調べてみました。
残念ながらイラスト入りの主要ページではありませんでしたが、
とても大事なことが書かれていることに驚きました。
「本の知識にくわえ、接客対応などコミュニケーション力も求められます」とあったのです。
まさにその通りで、私たちの仕事は、お店に来てくれたお客様に本をお届けし、
気持ちよく帰っていただくことまでが仕事だと思っていますので、
この本で「接客対応」を書店の仕事のポイントにされていることに感心してしまいました。
今はまだ難しいことが書かれているページもあるなと感じる方もいると思いますが、
それはいつかそれぞれが必要なときに役立てていただき、
まずは、世の中にはたくさんの仕事があり、
またこの本には載っていない仕事もあるのだと子供たちに知ってもらうきっかけになればいいなと思います。