『ロスト・ケア』葉真中顕（光文社）

新年あけましておめでとうございます。
2022年も何卒谷島屋をよろしくお願いいたします。

2022年最初のおすすめは、この本でスタートしたいと思います。

『ロスト・ケア』葉真中顕（光文社）

これは、私が月1回マンスリーゲストとして出演させて頂いている、地元FMラジオ局K-mixの番組「アンカーナイト」と、谷島屋の初コラボ企画のイチオシ作品。
題して、

「静岡発！ラジオ×書店 文庫発掘　ベストセラー創造プロジェクト！」

です（タイトル長いな・・・）。



・なぜそのような企画を考えたのか。


今現在、書店ではすごく面白い本にも関わらず新刊書店の棚から消えつつある本がたくさんあります。
そんな素晴らしい本を、書店の棚から無くしたくない。
そんな思いを抱く中、私が出演させて頂いているアンカーナイトの番組パーソナリティ、ユーコ・タケダさんが大変な読書家でいらっしゃって、番組内でもよく本を紹介してくださる。
そしてユーコさんが紹介してくださる本や、私が出演した際に紹介した本がよく売れていることもあり、これは良書をおすすめするすごく良いチャンスだと思いこの企画を発案しました。


・『ロスト・ケア』を選定した過程

この企画を2021年夏頃にユーコさんへ相談し、よしやろう！となってから、私が20冊以上ものおすすめ作品をユーコさんに提案をしました。
提案した本全てをユーコさんが読み、その中から『ロスト・ケア』をおすすめしたい！ということで、私も大賛成し決定しました。


・特製仕様の帯について

イチオシする作品が『ロスト・ケア』に決まった時点で、版元・光文社の担当営業さんに私から企画書を送り相談をしました。
帯の作成についてもダメ元で相談したところ、なんと、その営業の方（檀さん！）が、
「とても素敵な企画なので、なんとかしたいですね～、少しお時間ください！」と。そしてわずか数日で、
「なんとかなりましたよ～！」と驚きのお返事。
そこから、檀さんと私で帯のデザインを何度も何度もやり取りしながら、上記写真の帯が出来上がりました。
光文社さんのご厚意でこんな素敵な帯になりました。本当にありがとうございます！感謝感謝。



そして、店頭にはこんな看板を付けて、谷島屋全店にてこんな展開をしております！



　


『ロスト・ケア』

2021年現在、日本の高齢者率は29.1％（3,640万人）。
2065年には、38％を超えるという推計が出ている。
これは紛れもなく、世界一位。
『ロスト・ケア』は、そんな世界一の高齢国家・日本がこれから避けて通れない、”介護問題”をメインテーマとした社会派のミステリー。

戦後例をみない43人もの殺人を犯した”彼＝犯人”への判決言い渡しから物語は始まり、冒頭から一気に引き込まれる。
43人もの高齢者がひっそり殺され、それは全て介護負担の重い人や、独居の老人ばかり。
そして、そのことに誰も気がついていない。
この殺人の目的はいったい何なのか・・・。

これから全ての日本人が当事者となりうる、誰一人として他人事ではない”介護問題”に焦点をあてた素晴らしい小説です。
ミステリーとしても一級品！ぜひぜひこの機会に、『ロスト・ケア』を読んでみてください。


【プレゼント企画！！】

読んだ感想、またはPOPをアンカーナイトまでお送りください。

a-n@kmix.jp

感想は簡単なコメントでもOKです。
なが～い熱い感想も大歓迎です。
POPは、こんなPOPが店頭にあったら良いな、というものを作成していただき、写メを上記アンカーナイトアドレスまでお送りください。

素敵な感想またはPOPをお寄せいただいた方から、5名様に、
葉真中顕先生のサイン色紙＆最新文庫本
をプレゼントします！

締切は、2022年2月28日です。
どしどしご応募くださいませ！


それでは、2022年もたくさんの面白い本をご紹介していきます！
今年も谷島屋をよろしくお願いいたします。