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『現代思想入門』 千葉雅也(講談社)

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『現代思想入門』 千葉雅也(講談社)

バイヤー:丸林のおすすめ



20世紀以降の現代哲学、デリダ、ドゥルーズ、フーコー…
といった思想家について解説している。まさにタイトル通り「入門書」にあたる本書です。

哲学書は本当に敷居が高くて、とっつきにくい印象をお持ちではないでしょうか。
私がそうでした。
書店員として哲学・思想の棚づくりで年代順に名前は存じておりますが、
今までも入門書で何度か挑戦しては跳ね返されるを繰り返していました。

ようやく私は入門書に出会いました。
何故、いま現代思想なのかという問いから始まり
「秩序」と「ズレ」を認める事。
「ズレ」こそが多様性であり、クリエイティブなのだそうです。
「秩序と逸脱」をテーマに本書は有名な現代思想家を解説しています。

「現代思想」という名前ですが、
20世紀後半の思想で、実はすでに過去のものです。

時代はSNSの発展、コロナ禍であらたな価値観が生まれています。
近代から続く移り変わりに、いま読んでおくに相応しいタイミングだと思います。
しかも平易な言葉で解説していて読み進めていける。
これが本当にありがたいです。