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『九条の大罪 1』  真鍋昌平   (小学館)

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バイヤー(コミック)

『九条の大罪 1』  真鍋昌平   (小学館)

コミックバイヤー:阿部のおすすめ



ニュースになるような事件の背景には何があるのか
何が問題なのか?

事件の報道は膨大な量で一つ一つに心を配ることは難しい。

「九条の大罪」は弁護士が主役。
ですがいわゆる勧善懲悪的なわかりやすさは無い。
そもそも主人公は加害者側の弁護につく事が多いので
罪を逃れる側の思考がはっきりとみえる形でストーリーが展開していく為、胸が悪くなる。
読後感も正直重くてやるせない。
あまりコンディションの悪い時は読むべきではないなあと思います。

ただ日々見聞きしかしていないニュースの裏側が目の前に生々しく存在すると思わせる。

4巻に「平等の中で不平等が生まれる。法律は表世界の汚いものそのものです」とあって、
これは物事の一面を言った言葉だと思います。それだけじゃない。
でもそんな一面もあるんだと思わせる説得力を感じさせる漫画です。

私たちは自分や家族を守るために「無知」でいちゃいけないなあとしみじみ思うのです。