幼いころよく観ていた水戸黄門で特に印象が強かった葵の御紋。
ではなぜこの家紋なのか。
この本のタイトルを見て改めてその疑問を思い出しました。
戦国武将と家紋のイメージは結びつきやすいですが紋様は植物に
由来するものも多く、見た目以外にも生態系や繁栄なども踏まえて
決めていることを考えても、植物学者並みの知識があった事に驚きました。
江戸時代、今でいうリサイクル循環型社会は世界的に見ても
高いレベルであったりと、農業の元である植物との関わりは
大切なものだと感じる事が出来る一冊です。
また、静岡の特産品であるワサビや安倍川もち、
静岡市長田の桃園・三保半島の折戸ナスなどの由来を知る事もできます。
植物に関する本と思ったら、歴史についても分析されていてとても面白かったです。
静岡市の花は「タチアオイ」。三つ葉葵のモデルとなったフタバアオイとは
異なりますが、同じアオイが付いているだけで親近感がわきますね。