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『サッカーフォーメーション図鑑』 龍岡歩  (カンゼン)

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『サッカーフォーメーション図鑑』 龍岡歩  (カンゼン)

富士店・店長:杉田のおすすめ




2022年11月、22回目のサッカーW杯が、中東の地カタールで開幕します。
(われらが日本代表も出場権を獲得しており、今から本番が楽しみです)

そのサッカーW杯は4年に一回の開催ということもあり、その大会で優勝したチーム(国)
の戦術やスタイルがその後4年間のサッカーの方向性、トレンドに大きな影響を与えるとも言われています。

今回ご紹介します『サッカーフォーメーション図鑑』は、戦術を組み立てる為に最も大事とされる選手の配置、「フォーメーション」を丁寧にそしてマニアックに解説した本です。


まず著者の龍岡歩さんですが、1日平均5試合、年間1500試合を観戦するという、熱心な「戦術分析家」です。(帯には変態と紹介されています)
そんな著者が、過去の名チーム(代表チーム・クラブチーム問わず)の、フォーメーションを徹底解剖し、
強み、弱み、メカニズムはもちろん、フォーメーションごとの観戦チェックポイントまで
詳細に解説してくれています。

例えば、
・1994年W杯でバルデラマ中心の王様システムで優勝候補とまで言われた、マツラナ率いるコロンビアの「4-3-1-2」
・1998年W杯を地元開催で優勝したエメ・ジャケ率いるフランスの「4-3-2-1」
・1998-99シーズン奇跡の大逆転でチャンピオンズリーグを獲ったファーガソン率いるマンチェスターユナイテッドの「4-4-2」
・2000-01シーズン、終盤のユベントスとの大一番、中田英のゴールで優勝を引き寄せたカペッロ率いるローマの「3-4-1-2」
・2010-11シーズン ポゼッションサッカーの理想形を提示し、圧倒的強さでチャンピオンズリーグを
制したグアルディオラ率いるバルセロナの「4-3-3-1」
などなど。(1999シーズンのジュビロ磐田の「N-BOX」が掲載されていることも、個人的には嬉しい)

本書で、歴史的名チームの戦い方を知ることは、テレビ観戦していた当時の記憶がよみがえり、
とても興奮しました。
また、フォーメーションの仕組みを理解することで、今後、よりサッカーを楽しめそうです。
11月のW杯までに、一読をおすすめします。