マイクをこちらに向け、大きなお口をあけたパンダが表紙にいます。
間違いなくこちらにインタビューしたいのが伝わってきます。
聞きたいのはみんなのお名前で、いろんな動物たちに名前を聞いていきます。
ページをめくれば名前がわかる楽しみもありますし、最後には自分の名前を答える喜びもある絵本です。
マイクに向けて答えるので、いつもより大きな声で答えてくれる子もいるかもしれません。
作者の新井洋行さんの絵本に、「はーい」とお返事をするのが楽しくなる『れいぞうこ』という絵本が
あるので、お返事から自分のお名前が言えるようになったら、
こんどはこんな絵本を楽しんでみるのはいかがでしょうか。
大きなおめめをして、少し顔を傾けながらマイクを向けてくるこのパンダと目が合うとなぜか私は
平台からはずせないでいます。
他の絵本も陳列したいので、何度か棚差しにしようとするのですが、このパンダ、
同じ表情をして背表紙にもいるので、
諦めてまた元の位置へ戻し、別の陳列を考えてしまう自分がいます。
担当者の思い入れがある絵本は不思議とお客様に伝わるのではないかと思っていますので、
このパンダに許される日がくるまで私は今のままの陳列を引き続きしてみようと思います。
