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『早番にまわしとけ 書店員の覚醒』 キタハラ (KADOKAWA)

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浜松本店

『早番にまわしとけ 書店員の覚醒』 キタハラ (KADOKAWA)

浜松本店 店長:細川のおすすめ




前作『遅番にやらせとけ 書店員の逆襲』に続く、著者・キタハラ先生による最新刊です。
タイトルからすると、前作の続きかなと思っていましたが、前作とは違う書店のお話です。

そもそも、“早番”“遅番”とは、開店前から夕方位迄勤務するスタッフ(=早番)と、夕方から閉店迄勤務するスタッフ(=遅番)のことで、
早番は主に主婦の方が、遅番は大学生やフリーターが多いというのが、私自身が勤務してきた店舗でも定番でした。
勤務時間が違うため、本作でもそうですが、お互いにあまり接点がなく、それを皮肉ったタイトルを前作同様付けてくださっています。

今回も読みながら、一人でうんうんと頷いたり、「分かるわあ~」と独り言を言ったりしていたので、周囲の人からしたらさぞや気持ち悪い人間
だったかもしれません。
その位、書店で勤務する人間にとってはリアルな人物設定、環境設定で、「私自身の店だとあの人かな?」等と勝手にイメージしていました。

感動するシーンが多く、最後の5話目を読んでいる時にはウルッと来てしまいました。
日々大変なことも多いけれど、書店で働けていることに改めて感謝しました。
こんなに感動させられるなんて、ズルいです、キタハラ先生!!