光源氏の一生にポイントを絞り、再構成されたマンガです。
物語のなかで出てくる聞きなれない言葉には、注釈がありますので、
スムーズに読み進めることができます。
この物語を通して、平安貴族の世界を理解してください。
別冊として、古典世界を知るための知識・文学史が付いています。
官位のシステム、人間関係や、当時の生活様式、一夫多妻制や、通い婚など、
現在とは全く違う価値観を知ることによって、
古典の世界がイメージしやすくなるはずです。
貴族は、寝殿造りと呼ばれる建築様式の建物に住んでいました。
正妻を、北の方と呼ぶのは、
中心にある主人の居間である寝殿の北側に、部屋があったからだそうです。
皆さんは、ご存知でしたでしょうか。
読んだことのない、古典作品が出題されたとしても、
古典常識を理解していれば、助けになると思います。