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『おおきくなるっていうことは』 中川ひろたか 村上康成 (童心社)

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バイヤー(児童書)

『おおきくなるっていうことは』 中川ひろたか 村上康成 (童心社)

児童書バイヤー:井澤のおすすめ



子どもたちは日々成長しています。

私も甥や姪に久しぶりに会った際は、いつもその成長に驚かされています。
この絵本をきっかけに、子どもたちと一緒に自分たちの成長について考えるのも楽しいものです。

園長先生が、「おおきくなるっていうことは・・・」と話し始めます。
「おおきくなるっていうことは、ようふくがちいさくなるってこと」
「おおきくなるっていうことは、あたらしいはがはえてくるってこと」

絵本では子どもたちが自分で気づく成長を教えてくれます。
「おおきくなるっていうことは、じぶんよりちいさなひとがおおくなるってこと」そして
「おおきくなるっていうことは、ちいさなひとにやさしくなれるってこと」

子どもたちがまもなく迎える進級の季節にふさわしい成長も教えてくれています。
考えることにより、自分たちの成長を自覚し、できるようになった喜びは自信につながります。
そんな子どもたちの成長を目にし、私たち大人は自分のことのように喜び、うれしい気持ちになることでしょう。

最後のページに、園長先生から「またひとつおおきくなった。おめでとうみんな」とあります。
進級したことに「おめでとう」であろうかと思いますが、私には、成長したことを自覚した子どもたちの
その成長に「おめでとう」という言葉を贈ってくれているような気がしてなりません。

次に甥と姪に会える日には、二人ともいったいどんな成長をみせてくれるのだろうかと楽しみにしています。
「おおきくなるっていうことはそういうこと」なんだなと思います。