先日、名バイプレーヤーと言われた大杉漣さんが亡くなった。
大杉さんと同じく名バイプレーヤーとして知られる、松重豊さんが主役の同名ドラマで
一気に知名度が上がったのが、この『孤独のグルメ』という作品ではないだろうか?
主人公の井之頭五郎は個人の輸入雑貨商。店は構えず、身一つで依頼を受ければどこにでも出掛けていく。
その先々でフラっと寄ったお店で井之頭五郎はひたすら食べる。
毎回軽く2~3人前は食べているのでは?と思うほど食べる。
その食べる姿を漫画化しているだけなのだが、これが面白い。
基本、一人で食事をしているため、台詞はほぼ井之頭五郎の心の声だ。
一人で焼肉をしこたま食べている時等、「うおォン 俺はまるで人間火力発電所だ」とテンションが上がり、
店員の態度が悪い店では「モノを食べる時はね 誰にも邪魔されず自由で なんというか救われてなきゃダメなんだ 独りで静かで豊かで…」
と自説を展開する。
に何と思われようとも、一人で強く芯を持って生きているところが井之頭五郎の、この漫画の魅力だと思っている。